転勤族だった私は
20年ほど前に広島の地にいた。
何度もこの こころいろ に書いたけれど
大阪で生まれ育った私には
「広島であった出来事」は
(私の年齢でさえ)
遠い昔の出来事で
原爆についてもさほど教えられてきた覚えもないし
特別な平和学習を受けたわけでもない。
ただ一つの過去の出来事だった
でも
広島の小学校に通った
娘たちは小さな頃から平和教育を受け
私も一緒になって
一から「平和」を学ぶことになる
広島にはあの日は過去ではなかった。
そして何度か原爆資料館にも足を運び
過去を伝え続けていく
そんな広島のひとりとなっていた。
当時
私が勤務していた病院は
平和公園の近くで
毎朝その風景を目にして通っていた
8月6日の朝は
海外からも多くの方が訪れる
慰霊の朝
テレビでも
ネットでも
絶対に感じられないこと
それは
あの日は
街の中がお線香の匂いに包まれている
きっと今もそうなのだろう。
オバマ大統領と握手された
坪井さんは
私でさえ知っている
被爆者を代表とされるような方で
テレビを通じて
何度も目にしていた
久しぶりに見た
90歳を超えた坪井さんが
お元気なお姿で
「笑顔」で
手を握られている姿は
とても感動的なものがある
広島を離れて20年近く
やはり
一歩外に出ると
平和を学ぶ。そんな機会はなかなかない。
広島を感じることもない。
でも
今回の
オバマ大統領の広島訪問で
今なお
あの頃と変わらず「平和」であり続けることを
次世代へバトンをつないでいる広島は
私がいた頃と何も変わっていない。
胸が熱くなった。
どうか
核兵器がない世界へ
どうか
全世界の人達が
何気ない日常を今日も過ごせますように・・
多くの人の
命を
大国のトップの方たちに
託さざるをえない
経験から学ぶもの。
成長という言葉に変えて
どうか
今日より明日が
より平和の日々でありますように。
より平和な世界でありますように。
永遠に世界が
平和でありますように。