朝早く 娘Chihiroからの電話・・・
こんな電話は出たくない・・・なにかあった・・と思う。

案の定 涙声。
「ママ ゆずがもうダメかもしれない・・・ぐたぁして動かない・・・」
少し前から具合悪いことを聞いていたけれど
こんなに早くそのときが来るとは思わなかった。

まだ6歳にもなっていない。
でも 
体の弱い子でなんども 鳥のお医者様にかかり
鳥なのに自由に飛べずに低空飛行する子だった。

娘がひとり暮らしをし始めた頃 
ゆずはやってきた
ひとりで離れて暮らす娘への私の心配は
ゆずが娘の傍に居てくれることでちょっとだけ安堵感に変わり
娘の心の癒しをしてくれるゆずに本当に感謝した。

そして 娘が結婚し ゆずはいつのまにか
Chihiroのだんな様のほうへ懐いていった・・ゆずも女の子だった
その後・・
かほちゃんが生まれ・・・そうたろうくんが生まれ・・
娘のこの6年間の大きな大きな変化を傍で見守ってくれた・・・。




午後 ゆずが天へ昇っていったと涙声・・。

「もっと・・もっと***してあげればよかった・・・」
「もっと・・・はやく気づいてあげればよかった・・・」
「もっと写真を撮ってあげればよかった・・・」
「もっと・・・」涙声は絶えない・・・

娘の口から出てくる言葉を一言一言しっかり受け止めて
その意味を返していく。

別れはやってくる。
だれにもやってくる。
必ず・・もっと・・と思う。

ゆずが教えてくれたこと。
もうゆずには返せないけれど
Chihiroが子供達へ家族へ その思いを返していくことが
ゆずが居た証で・・
ゆずに感謝して見送ることで 
ゆずは旅立っていけるのだと思うよ・・

子供ふたり抱えてゆずを大事に愛していたこと
ママは知っている。

ゆずはもう自由に羽ばたける鳥になっているに違いない。
ありがとう。。とそのあたりを今飛んでいるに違いない・・。

またひとつ きっとChihiroは強くなる。
がんばれ!Chihiro!とゆずの声が聞こえる。





もっと・・・**してあげれば。

大事にしよう。
今日を大事にしよう。
傍に居る大切な人を大事にしよう。






ゆず!!  ありがとう。
Chihiroの傍にいてくれて ありがとう。