今から12年ほど前。

私は「八朔」が
フルーツの中で一、二を争うほど大好きで
そんな話を
ネットで知り合ったEちゃんにしたら
彼女のお父様が八朔を作っていらっしゃるとかで
お父様から直接一箱送ってくださった。
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ネットで知り合ったEちゃんは
私より随分年下で
実際にお会いしたのも数回という仲。 
でも
送ってくださった八朔の箱には「 E 友達」と書いてある。
お父様にしてみたら
私が彼女のお友達と思ってくださっていて
お父様なりの分かりやすいメモなのだろう。


それから
12年ほど 
それは途切れることなく
毎年春が近くなると
その一箱が届いて
からなず「E 友達」と書いてある。

いえいえ・・
私は友達と呼べるようなものではなく・・・
いただくことにも
本当は申し訳ないんです。

その思いから
八朔が届いてから
すぐにいかなごの時期がやってくるので
私は
「いかなごの釘煮」を
お父様と
彼女Eちゃんに
お返しすることに決め
春の物々交換のようにそれは繰り返されてきた。
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でも
必ず
Eちゃんが真ん中に入ってくれていて
八朔が届けば
Eちゃんに「お父さんが今年も送ってくれはって・・」と届いた旨を伝えて
また
私がいかなごを送っても
Eちゃんから「実家にいかなごの釘煮が届いたようです・」と連絡をもらった

私が勝手に送っている「いかなごの釘煮」
なんだか
それはご迷惑なんじゃないか・・
どこかで
その思いがあって
お礼だと勝手に思って
送り続けているけれど
自己満足なことをしているだけじゃないのかと。
そう思いながらも
何か形でお返ししたくて
送り続けてきた。


それが
12年ほど経って
初めて 今年
Eちゃんのお母様からお電話をいただいた
Eちゃんを介さずにお電話くださった。


「いかなごが届きました。これがきたら 春なんです。」

この一言に
涙が出そうになった。

心に思っていた
迷惑じゃないか・・
その思いが溶けていった。


「いや・・いや・・
私こそ八朔をいただいたら春なんです
いつもいつも春を届けていただいてありがとうございます。」


やっと言えた。
心にずっと思ってきたこと。
私には「八朔」が春の始まりを知らせてくれるお届け物そのものだった。


今年のいかなごはお高かったのに・・・

お母様のその声に
本当
涙が出そうになった。


Eちゃんが間に取り持ってくれた
春が来た!な贈り物

この幸せを
今年の春はしみじみと噛みしめる。

私は八朔で春を感じ
同じように
いかなごでそう思ってくださっていた。

本当に嬉しかった。

これからも
送り続ける。

まるで自分の親のように
お母様の声に
癒され
励まされ
これからも
ずっとずっと
春を交換させていただこう。

勝手に決めた。


Eちゃん
こんな嬉しい春を
毎年いただいたことを
心から感謝しています。

ありがとう。

お父さま お母さまに
よろしくお伝えくださいね。





 



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